映画事故物件1と2それぞれについて徹底解説!

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こちらはシリーズ2作品のポスタービジュアルです。左が第1作『事故物件 恐い間取り』、右が第2作『事故物件ゾク 恐い間取り』です。


1. 『事故物件 恐い間取り』(2020年公開)

  • 概要
    原作は“事故物件住みます芸人”として実際に多数の事故物件に住んだ体験を綴った松原タニシ氏のノンフィクション書籍「事故物件怪談 恐い間取り」 映画.comウィキペディア
    “事故物件”とは、殺人・自殺・火災などの事故が起こった“いわくつき”の部屋のこと松竹
  • ストーリー
    売れない芸人・山野ヤマメ(亀梨和也)はテレビ出演を目当てに、事故物件に住むことを提案される。最初に選んだのは殺人事件のあった普通の部屋。しかし、そこには不可解な現象が次々と起こり──映画.comナタリー
    彼は“事故物件住みます芸人”として人気を得るが、怪奇現象には次第に巻き込まれていくWOWOWMOVIE WALKER PRESS
  • 制作スタッフ・キャスト
  • 評価と影響
    邦画ホラーとしては異例の大ヒットを記録し、興行収入は23.4億円。社会現象にもなった作品です松竹Fashion Press

2. 『事故物件ゾク 恐い間取り』(2025年公開)

  • 概要
    前作に続くシリーズ第2弾。引き続き松原タニシ氏の原作、監督は中田秀夫という布陣です映画.comウィキペディアFashion Press
  • ストーリー
    主人公はタレント志望の桑田ヤヒロ(渡辺翔太/Snow Man)。「事故物件住みますタレント」として、テレビやSNSのネタを求め、さまざまないわくつき物件を巡ります:
    • 「必ず憑りつかれる部屋」
    • 「いわくつきの古い旅館」
    • 「降霊するシェアハウス」
      しかし優しい性格ゆえに霊に取り憑かれやすく、想像を絶する怪奇現象に直面し、ある事故物件では衝撃の真実が──映画.comFashion Press東宝シアター
  • キャスト・スタッフ
    • 主演:渡辺翔太(Snow Man)映画初単独主演映画.comFashion Press
    • ヒロイン・春原花鈴:畑芽育/芸能プロ社長・藤吉清:吉田鋼太郎/ほか個性的なキャスト多数 映画.com
    • 監督:中田秀夫、脚本:保坂大輔、音楽:fox capture plan、主題歌:Snow Man「SERIOUS」 ウィキペディア映画.com
  • 特長・演出
    今作では観客が恐さのレベルを選べる「恐さゾクゾク度」5段階という新しい試みも導入されています松竹
    また、「絶叫上映」や「4D X上映」など、観客参加型で盛り上がるイベントも話題です松竹+1
  • 公開情報
    2025年7月25日(金)全国公開Fashion Pressホラー通信

比較まとめ

項目第1作『恐い間取り』第2作『ゾク 恐い間取り』
原作松原タニシ「事故物件怪談 恐い間取り」同上(シリーズ)
監督中田秀夫中田秀夫
主演亀梨和也渡辺翔太(Snow Man)
ストーリー売れない芸人が事故物件で怪奇体験タレント志望青年が複数物件で謎と恐怖に挑む
キャンペーン恐さを選べる上映方式、絶叫上映・4D上映など
興行収入・話題性23.4億円、大ヒット・社会現象化公開直後から注目・新体験型ホラーとして注目


🎬 事故物件 恐い間取り(2020)

演技

  • 亀梨和也(山野ヤマメ役)
    芸人でありながら、徐々に怪異に呑まれていく恐怖と葛藤をリアルに表現。お笑い芸人特有の“間”を生かしたコミカルさと、次第に追い詰められていくシリアスさの切り替えが絶妙でした。特に「自分の芸よりも事故物件の怪異に頼らざるを得なくなる」心理的な崩壊が見どころです。
  • 瀬戸康史は冷静な相方として、ヤマメの狂気をより浮き彫りにしました。
  • 奈緒の清楚で真っ直ぐなヒロイン像は、観客に安心感を与えつつ、怪異との対比で恐怖を強調しています。

特定シーン・演出

  • 「カメラに映る黒い影」や「テレビ越しの異常音」など、日常的なアイテムを使った演出が多く、“生活のすぐ隣にある怪異”というリアリティを与えました。
  • ラストのライブシーンは、観客の笑いと恐怖を同居させる演出で、単なるホラーでなく“芸人としての生死”を賭けた舞台装置になっています。

音楽・演出スタイル

  • サウンドは不気味な残響音や低周波を多用し、無音から一気にノイズを爆発させる“ジャンプスケア”の構成が多い。
  • 映像は青みがかったトーンで冷たさを演出し、事故物件内の“異常な静けさ”を強調していました。

🎬 事故物件 恐い間取り2(2024)

演技

  • 亀梨和也は続投し、前作で培った“恐怖に慣れてしまった人間”の不気味な落ち着きを演じました。恐怖を叫ぶよりも「恐怖を日常として受け入れる」演技が増えており、むしろ静かな目の演技や呼吸の間で怖さを表現しています。
  • **新キャスト(ヒロイン・芸人仲間など)**は、恐怖への反応をオーバーにすることで、亀梨演じるヤマメの「異常な冷静さ」を際立たせる対比になっていました。

特定シーン・演出

  • 「事故物件そのものが人格を持って襲ってくる」ような表現が多く、壁のシミが人の顔に見えたり、空間が歪んだりする映像演出が特徴的。
  • 特に有名なのは、深夜の廊下で何度も同じ影が繰り返し通り過ぎるシーン。視覚的ループを利用して、観客に「何かがおかしい」と不安を蓄積させました。
  • 前作が芸人活動と怪異の関係を描いたのに対し、今作は「物件の因縁」そのものにより焦点が当たっています。

音楽・演出スタイル

  • 音楽は前作よりも抑制的で、**環境音(床の軋み、風の音、遠くの声)**が重要な役割を担っています。
  • 演出はホラー映画の古典的手法(鏡越し、カメラのフレーム外からの侵入)を多用しつつ、日本的な“間”を意識した静寂の使い方が際立っています。
  • 映像カラーは前作よりもモノトーンに寄り、赤や黄色を効果的に使うことで「生と死」「日常と非日常」を対比させています。

総評

  • 1作目は「芸人×ホラー」という異色の組み合わせを利用し、芸能界の裏側と怪異をリンクさせるエンタメ性が強い。
  • 2作目はホラーとしての純度を高め、“事故物件そのものが生きている”ような存在感を前面に出した。心理的・映像的な恐怖が増しており、よりシリアス。

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